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系統別学問内容リサーチ

教育系統

教育系統は、文字通り「教え、育てる」ことに正面から取り組む学問系統です。教える相手と教える内容に応じて、人間が本来持つ潜在力を伸ばすための技法と専門知識を研究することが大切です。

この系統の学問分野

教育・研修のめざすもの

人間の個性や能力を「引き出す」システムを研究する

 教育系統は、人が人を育む「教育」という行為を、科学的に研究する学問系統です。幅広い教育について理論的に研究する「教育学」のほか、主に運動能力や体力の養成を研究する「体育学」、学校種別・教科ごとの教員養成に特化した「教員養成」、さらに、幅広い教養をもつ人材を養成する「総合科学」の4分野から構成されます。
 「教え、育てる」という言葉のとおり、教育では、単に知恵や技術を伝える(教える)だけでなく、人間それぞれがもっている個性や能力を引き出す(伸ばす)こと、さらに、創造力や感受性、優しさなど、人間観(人としての心)を培うことが目標となります。
 そのためにはまず、人間どうしが「教える」「学ぶ」という特殊な関係を理解したうえで、教える相手の適性や能力を把握できる強い洞察力を身につけることが大切です。さらに、教える内容について研究し、教えるためのスキルを修得します。

将来の進路・職業

「教員」が大半だが、企業などの人材育成・能力開発の分野にも

 教育系統の進路としてはまず、学校教育の場が挙げられます。代表的なのは、幼稚園・小学校の教諭、中学・高等学校の各教科の教諭、養護教諭などの「教員」です。
教師の仕事では、授業のテクニックや教科の知識に加えて、クラスの全員に目を配り導いていく統率力、子どもたちを優しく見守る包容力なども重要になります。
 また、私立の学校(小・中・高等学校、外国語学校、専門学校など)では、学校事務や経理、宣伝・広報など事務系の職種もあります。そのほか、予備校や学習塾の専任講師および学校事務職といった教育産業への道もあります。
 人の能力を評価したり、適性を見きわめる「人材」の専門家として、一般企業や公共自治体の人事部などの業務、あるいは、企業研修や派遣業における能力開発の仕事があります。ただし、こうした人材のエキスパートとなるには、社会人として大勢の人と出会い、話し合い、共同で仕事をするなど実務経験が大切になります。